「USPって結局、何のこと?」
そう思って調べてみたものの、
- 強みや差別化との違いが分からない
- 考えろと言われても、何を書けばいいのか迷う
- 結局“すごい実績”がないと無理なのでは?
そんなモヤモヤを感じていませんか。
この記事では、USP(ユニーク・セリング・プロポジション=選ばれる理由)を、初心者でも分かるように噛み砕いて解説します。
なぜUSPが必要なのか、考え方の軸、ブログやビジネスでの活かし方までを順番に整理していきます。
読み終えるころには、
「USPってこういうことか」「自分にも使えそう」
と腑に落ちるはずです。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
USPとは何か?意味と基本定義をわかりやすく解説

USPとは、商品・サービス・ブログなどが
「なぜそれが選ばれるのか」を、一言で説明できるようにした考え方です。
ここでは、初心者でも理解できるように、意味・必要性・要点を順番に整理します。
USP(Unique Selling Proposition)の意味
USPは Unique Selling Proposition の略で、日本語では
「独自の売り」「選ばれる理由」と訳されます。
ポイントは次の3つです。
- Unique(独自の)
他と同じではなく、違いがあること - Selling(売り)
自慢話ではなく、選ぶ理由になること - Proposition(提案)
相手(読者・顧客)に伝わる形で提示されていること
つまりUSPとは、
「他と比べたときに、これを選ぶ理由になる“たった1つの違い”」です。
※ただし、強みが1つしかないという意味ではなく、伝える“軸”を1つに絞るという考え方です。
たとえば飲食店なら、
- 「安い」ではなく
- 「忙しい人でも5分で食べられる」
のように、具体的で、相手視点であることが重要です。
なぜ「選ばれる理由」が必要なのか
今は、商品・情報・ブログがあふれすぎている時代です。
そのため、多くの人はこう考えています。
正直、違いが分からないものは比べるのが面倒
→ よく分からないなら、安いほうでいい
USPがない状態だと、
- 「なんとなく良さそう」
- 「他と同じに見える」
- 「価格で比較される」
という流れに入りやすくなります。
逆にUSPが明確だと、
- 比較される前に選ばれる
- 「この人向けだ」と一瞬で伝わる
- 価格以外の理由で判断される
という状態を作れます。
USPを一言で説明するとどうなるか
USPを一言でまとめると、こう言えます。
USPとは「この人の、この悩みなら、これを選ぶ理由」
ここで重要なのは、
- みんなに刺さらなくていい
- 一部の人に強く刺さればいい
という考え方です。
たとえばブログなら、
- ❌「役立つ情報を発信しています」
- ⭕ 「在宅で人生をやり直したい人向けに、現実的な方法だけをまとめたブログ」
後者のほうが、
「あ、自分向けだ」とすぐ分かりますよね。
これがUSPの役割です。
USPが生まれた背景とマーケティング上の役割

USPは、ただの流行り言葉や横文字ではありません。
「なぜ選ばれないのか?」という現実的な問題から生まれた、かなり実用的な考え方です。
ここでは、USPが生まれた背景と、マーケティングでどんな役割を果たしているのかを整理します。
USPはなぜ生まれたのか(広告・競争の歴史)
USPが生まれたのは、広告が一気に増えた時代です。
昔は、
- 商品の数が少ない
- 情報も限られている
ため、「良いものを作れば売れる」時代でした。
しかし商品や広告が増えると、次の問題が起きます。
- どれも同じように見える
- 何が違うのか分からない
- 記憶に残らない
この状況で登場したのが、広告業界のロッサー・リーブスが提唱した
「USP(独自の売りを1つに絞って伝えよ)」という考え方です。
人は、たくさんの情報は覚えられない
だから「1つの違い」だけを伝えるべきだ
これがUSPの原点です。
USPが果たすマーケティング上の役割
マーケティングにおけるUSPの役割は、とてもシンプルです。
「迷わせずに、選ばせること」
具体的には、USPがあることで次のことが起きます。
- 読者・顧客が
「自分向けかどうか」をすぐ判断できる - 比較検討のストレスが減る
- 記憶に残りやすくなる
つまりUSPは、
商品・サービス・ブログの“案内看板”のような存在です。
看板がない店には、人は入りません。
USPがない発信も、それと同じ状態です。
USPが弱いと起きやすい問題
USPが曖昧だと、次のような問題が起きやすくなります。
- 価格でしか判断されない
- 「結局、何が違うの?」と言われる
- 一生懸命説明しても伝わらない
- 発信や文章の軸がブレる
特に多いのが、
ちゃんと説明すれば分かってもらえるはず
という状態です。
しかし現実は、
説明が必要な時点でUSPは弱いことがほとんどです。
USPの役割は、
「説明しなくても、だいたい分かる状態」を作ること。
ここを押さえておくと、次の内容が理解しやすくなります。
USPと混同されやすい言葉との違い

USPが分かりにくい理由のひとつが、
似た言葉が多く、境界があいまいなことです。
ここでは、初心者が特につまずきやすい
「強み・差別化・ポジショニング・価値提案」との違いを整理します。
USPと強み・特徴の違い
まず混同されやすいのが、強みや特徴です。
- 強み・特徴
→ 自分(商品・サービス)側の視点 - USP
→ 相手(読者・顧客)が選ぶ理由の視点
たとえば、
- 「経験10年」
- 「記事数が多い」
- 「機能が豊富」
これらは強みや特徴ではありますが、
それだけではUSPとは言えません。
USPになるのは、
- 「初心者でも迷わず行動できるように整理している」
- 「考えすぎて動けない人向けに、思考整理に特化している」
など、
相手にとっての意味が明確なものです。
👉 強みは材料、USPは「料理された一皿」と考えると分かりやすいです。
USPと差別化・競争優位性の違い
次に多いのが、差別化との混同です。
- 差別化
→ 他と違う点が「存在する」状態 - USP
→ その違いが「選ぶ理由として伝わっている」状態
差別化は内部的な話で終わることが多く、
実は、ここが他と違うんです
というケースもあります。
一方USPは、
だから、あなたはこれを選ぶべきです
まで一気に言語化されているのが特徴です。
また、
競争優位性は経営・戦略寄りの言葉で、
USPはそれを伝えるための表現と考えると整理しやすくなります。
USPとポジショニング・価値提案の違い
最後に、少しレベルの高い言葉との違いです。
- ポジショニング
→ 市場や顧客の頭の中での「立ち位置」 - 価値提案(Value Proposition)
→ 顧客が得られる価値の全体像 - USP
→ それらを一言に凝縮した要約
イメージとしては、
- ポジショニング:どの棚に置かれるか
- 価値提案:何が得られるか
- USP:パッと見て分かるキャッチ
という関係です。
USPは、
考え方のゴールではなく、伝えるための出口。
だからこそ、
分かりやすく・覚えやすく・一貫している必要があります。
USPの有名な考え方・理論モデル

USPは感覚論ではなく、マーケティングの中で体系化されてきた考え方です。
ここでは、初心者でも押さえておくと理解が深まる代表的な理論・モデルを紹介します。
USP理論(ロッサー・リーブス)の基本
USPを最初に体系化したのが、広告業界のロッサー・リーブスです。
彼が示したUSPの基本ルールは、次の3つにまとめられます。
- 明確な約束(ベネフィット)を提示すること
- 競合が言っていない、または言えない内容であること
- 多くの人の行動を動かす強さがあること
重要なのは、
「一貫して伝えられること」。
「たくさん伝える」より「1つに絞る」という点です。
USPとは、
売るために削ぎ落とされた“最後に残る一文”だと言えます。
ポジショニング理論とUSPの関係
次に重要なのが、ポジショニング理論との関係です。
ポジショニング理論では、
- 市場にはすでに多くの選択肢がある
- 人の頭の中にも「棚」がある
と考えます。
USPは、この
「頭の中の棚にどう置かれるか」を決めるラベルのようなものです。
たとえば、
- 「初心者向け」
- 「実践重視」
- 「現実的・地に足がついている」
といった立ち位置を一瞬で伝える役割を果たします。
👉 ポジショニングが設計図なら、
👉 USPは完成後に見える看板です。
価値提案・JTBDから見たUSPの考え方
近年よく使われるのが、価値提案やJTBD(Jobs To Be Done)の視点です。
JTBDでは、人は商品を
欲しいから買うのではなく
目的(仕事)を達成するために選ぶ
と考えます。
この視点でUSPを見ると、
- 何ができるか
ではなく - どんな場面で、どんな助けになるか
を一言で表すものがUSPになります。
つまり、「達成したい目的」を一言で示したものです。
たとえば、
- 「高性能なツール」ではなく
- 「考えすぎて動けないときに、次の一歩を決めるためのツール」
このように、
使われる瞬間を切り取った表現が、強いUSPになります。
多くの人が勘違いしているUSPの落とし穴

USPを考えようとすると、途中で手が止まる人がとても多いです。
その原因は、USPそのものを誤解しているケースがほとんどです。
ここでは、特にありがちな勘違いを整理します。
USPは「強みを全部並べること」ではない
よくある失敗がこれです。
- 実績
- 経験
- 機能
- メリット
を全部書き出してしまうこと。
これは一見、頑張って考えているように見えますが、
読み手からするとこうなります。
結局、何が一番いいの?
USPは、
「削る作業」です。
- たくさんある強みの中から
- 選ぶ理由になる1つだけを残す
この「捨てる勇気」がないと、
USPはいつまでも決まりません。
USPは「すごいこと」でなくても成立する
もうひとつ多い勘違いが、
他と比べて、圧倒的にすごくないとダメ
という思い込みです。
実際には、
- 圧倒的な実績
- 業界No.1
- 特別な資格
がなくても、USPは成立します。
なぜならUSPは、
「すごさ」ではなく「合っているか」だからです。
たとえば、
- 初心者向け
- 行動できない人向け
- 忙しい人向け
といった切り口でも、
対象が明確なら十分USPになります。
USPを考えても伝わらない理由
「USPは考えたのに、反応がない」
というケースもよくあります。
その原因は、たいてい次のどれかです。
- 誰向けかが曖昧
- 抽象的すぎる
- 自分目線で書いている
特に多いのが、
本人には分かるけど、他人には伝わらない
という状態です。
USPは、
自分が納得できるかより、相手が一瞬で理解できるか
が基準になります。
USPが明確になると何が変わるのか

USPは「考えるための理論」ではなく、
実際の行動や結果に影響する“実務的な軸”です。
ここでは、USPがはっきりすると具体的に何が変わるのかを整理します。
価格競争に巻き込まれにくくなる
USPがない状態では、比較の基準が価格になりがちです。
- 同じように見える
- 違いが分からない
- なら安いほうでいい
という判断が起きやすくなります。
一方、USPが明確だと、
- 「これは〇〇な人向け」
- 「この悩みにはこれ」
と、比較の土俵そのものが変わります。
結果として、
- 値下げしなくても選ばれる
- 価格以外の理由で納得される
状態を作りやすくなります。
選ばれる理由が説明しやすくなる
USPが決まっていないと、
何がいいんですか?
と聞かれたとき、
説明が長くなりがちです。
USPが明確だと、答えはシンプルになります。
- 「〇〇な人向けだから」
- 「△△に困っているなら合うから」
この短い一言があるだけで、
- 自分でも説明しやすい
- 相手も理解しやすい
- 誤解が減る
という効果が生まれます。
発信・文章・商品設計がブレなくなる
USPは、
すべての判断基準になる軸でもあります。
- この記事は書くべきか?
- この情報は必要か?
- この表現はズレていないか?
こうした迷いが出たとき、
これはUSPに合っているか?
と自問するだけで、判断しやすくなります。
結果として、
- 発信の一貫性が出る
- 記事や商品に統一感が出る
- 読者・顧客から信頼されやすくなる
という変化が起きます。
ブログ・ビジネスでのUSPの具体的な活用イメージ

ここまででUSPの考え方は理解できたと思います。
次は、「じゃあ実際にどこで、どう使えばいいの?」という実践の話です。
USPは、特別な場面だけで使うものではなく、日常的に効いてくる軸です。
ブログにおけるUSPの考え方
ブログにおけるUSPは、とてもシンプルです。
「このブログは、誰のどんな悩み専用なのか?」
これが一言で説明できれば、USPは機能しています。
たとえば、
- ❌「副業について解説するブログ」
- ⭕ 「会社を辞めたいけど不安が強い人向けに、現実的に続けられる副業だけを比較・整理するブログ」
後者は、
- 読むべき人が分かる
- 読まなくていい人も分かる
という状態を作れます。
ブログのUSPは、
アクセス数を増やすためというより、
「合う読者を集めるため」に重要です。
商品・サービスにおけるUSPの考え方
商品やサービスでも、考え方は同じです。
重要なのは、
- 何ができるか
ではなく - どんな状況の人を助けるか
たとえば、
- 「高機能なサービス」
- 「コスパがいい商品」
よりも、
- 「忙しくて考える時間がない人向け」
- 「初心者でも失敗しにくい設計」
のように、使う人の状況が浮かぶ表現のほうがUSPになります。
USPは、
スペック表の一番上に書く一文だと考えると分かりやすいです。
USPはどこに書けば伝わりやすいか
USPは、目立つ場所に一貫して書くことで効果を発揮します。
ブログやサイトなら、次の場所が重要です。
- サイトのタイトル・キャッチコピー
- プロフィール文の冒頭
- 記事の導入文
- 商品・サービス説明の最初の一文
ポイントは、
後半で説明するのではなく、最初に伝えること。
読者は、
自分向けじゃなさそう
と感じた瞬間に、離脱します。
だからこそ、USPは
入口で伝えるべき情報です。
まとめ|USPとは「選ばれる理由」を1つに絞る考え方

ここまで、USPの意味から考え方、活用イメージまでを見てきました。
最後に、USPの本質と、次に何を考えるべきかを整理して締めます。
USPの本質を一文で振り返る
USPの本質は、とてもシンプルです。
USPとは「この人の、この悩みなら、これを選ぶ理由」を一言で表したもの
重要なのは、
- すべての人に好かれることではない
- すごさをアピールすることでもない
- 情報をたくさん詰め込むことでもない
という点です。
「誰に向けたものか」と「なぜそれを選ぶのか」
この2つが自然につながっていれば、USPは機能しています。
次に考えるべきポイント(作り方・整理方法)
USPを理解した次のステップは、
自分自身のUSPを整理することです。
考えるときの基本ステップは、次のようになります。
- 誰向けかを決める
(どんな人・どんな状況の人か) - その人の悩み・困りごとを書き出す
- 自分が一番役に立てるポイントを1つ選ぶ
- 一言で説明できる形に言い換える
このとき大切なのは、
「正解を作ろう」としないこと。
USPは、
考えながら育てていく軸です。
まずは仮でもいいので言語化し、
発信や実践の中で調整していくほうが、現実的に機能します。

