「自分って、どうせ〇〇だから無理…」
そんなふうに、つい決めつけてしまうこと、ありませんか?
けど、実はそれ、脳が作り出した“自分物語”かも・・。
その物語は書き換えることができるし、書き換えるだけで人生がラクになることだってあります。
この記事では、セルフイメージの正体や、どうやって書き換えていけばいいのかを、初心者にもわかりやすくお伝えしていきます。
「もっと自分を好きになりたい」
「行動できる自分に変わりたい」
もしそんな想いがあるなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
セルフイメージとは?脳が作る「自分物語」の正体

◆ セルフイメージの意味と具体例
セルフイメージとは、簡単に言うと「自分はこういう人間だ」と思っている自分自身のイメージのことです。
たとえば──
- 「自分は明るい性格だ」
- 「自分は人付き合いが苦手だ」
- 「自分は仕事ができるタイプだ」
- 「自分はどうせ失敗する人間だ」
こうした考えが全部、セルフイメージにあたります。
面白いのは、このイメージは必ずしも事実とは限らないということ。たとえば、本当は周りから「明るい人だね」と思われているのに、自分では「暗い性格だ」と決めつけている人もいます。
つまり、セルフイメージは事実というより“物語”なんです。
◆ 脳はなぜ「自分物語」を作るのか
じゃあ、なぜ脳はこんな「自分物語」を作るのでしょうか?
脳には、毎日膨大な情報が入ってきます。視覚や聴覚、感情や記憶…いろんな情報をバラバラに処理しているだけだと、私たちは混乱してしまいます。
そこで脳は、これらの情報をまとめて一つの「ストーリー」にしようとするんです。
- 「私はこういう人間だから、こう行動する」
- 「自分はこんな性格だから、これができない」
こうやって脳が統合した物語を作ることで、私たちは「自分」という感覚を持ち、社会でスムーズに行動できるんです。
要は──
脳は“自分物語”を作らないと安心できないし、生きづらくなるから作っている
ということなんですね。
◆ 自我は幻想という説とは?
ここでちょっと面白い話を。脳科学や哲学の世界では、実は──
「自我は幻想だ」
という説があります。
どういうことかというと、「私」という統一された存在が脳のどこかに座って指令を出しているわけじゃないんです。
脳内では、
- 記憶を司る部分
- 感情を処理する部分
- 意思決定をする部分
などがバラバラに動いていて、それらをうまくつなぎ合わせた結果が“私”という感覚なんですね。
たとえば──
- 脳の一部をケガした人が、自分の手を「自分のものじゃない」と感じることがある
- 解離性障害の人が「自分が別の人になった気がする」と感じることがある
こうした現象は、自我は固定的な実体ではなく、脳が作る物語にすぎないことを示しているんです。
でも、たとえ幻想でも、その「自分物語」は行動や人生を大きく左右するほどの力を持っているのが面白いところ。
だからこそ、セルフイメージという“物語”をどう扱うかは、とても大切なんですよ。
セルフイメージが行動や人生に与える影響
◆ 幻想でも行動を決める脳の仕組み

「自我は幻想だ」という話をしましたが、面白いのは、たとえ幻想でもその物語が私たちの行動を決めてしまうということです。
脳は、こうした仕組みで動いています:
思考 → 感情 → 行動 → 結果 → 新たな思考
たとえば──
- 「自分は人前で話すのが苦手だ」という思考がある
- それによって「不安」という感情が湧く
- 結果、人前で話す場面を避けるという行動につながる
- その結果、「やっぱり自分は話せない」という思考が強まる
これを心理学では「思考・感情・行動のループ」と呼んだりします。
つまり、セルフイメージという物語は、行動や結果を左右するスイッチのような存在なんですよ。
◆ セルフイメージと自己成就予言の関係
この「物語が現実を作る」という仕組みを、心理学では「自己成就予言」と呼びます。
難しそうな言葉ですが、簡単に言うと──
「自分はこうなる」と思い込むことで、本当にその通りの行動をしてしまう現象
たとえば、こんなケースがあります。
- 「自分は人に嫌われる」と思う人
→ 過剰に緊張した態度をとる
→ 相手が距離を置く
→ 「やっぱり嫌われた」と確信する
これ、まさにセルフイメージが現実を引き寄せてしまう例なんです。
逆に──
- 「自分は話が上手だ」と思う人
→ 堂々と話す
→ 周りが楽しそうに聞く
→ 「やっぱり自分は話が上手だ」とさらに思う
こうしたループが、人生の進み方や選択肢の広がりに直結するんですね。
◆ セルフイメージが低いと起こること
では、もしセルフイメージが低いままだと、どんな影響があるのでしょうか?
具体的には、こんなデメリットがあります。
- 挑戦する前から「どうせムリ」と思ってしまう
→ チャンスを逃しやすい - 人の目ばかり気になり疲れてしまう
→ 自信を持てず、人間関係もぎこちなくなる - 失敗を過剰に恐れて行動が止まる
→ 新しい経験が減る
たとえば、
- 「どうせ自分は頭が悪い」と思い込んでいる人は、新しい勉強を始めようとしません。
- 「人に嫌われる」と思っている人は、人と話すことすら避けてしまいます。
こうしてどんどん行動範囲が狭くなり、自分の可能性を閉ざしてしまうのが怖いところなんです。
だからこそ、たとえ幻想でも、セルフイメージは人生を左右する強力な鍵なんですね。
セルフイメージを書き換えるべき理由

◆ 自我が幻想だからこそ変えられる
前の章でお伝えしたように、脳が作り出す「自分」という感覚は、実体があるわけではなく、物語のようなものなんです。
つまり──
セルフイメージは生まれつき決まったものじゃなく、あとから書き換えられる
ということ。
これって実は、とても希望がある話だと思いませんか?
もし「自分はダメだ」というセルフイメージをずっと抱えていたとしても、それは絶対の真実ではないんです。
脳は新しい経験や考え方を取り入れることで、少しずつ物語を書き換えることができます。
- 新しいことに挑戦する
- 人から褒められる
- 「できるかも」と思える瞬間を増やす
こうした積み重ねで、脳の「自分物語」は更新されるんですよ。
◆ セルフイメージを書き換えるメリット
では、セルフイメージを書き換えると、どんな良いことがあるのでしょうか?
具体的には、こんなメリットがあります。
- 挑戦しやすくなる
→ 「自分はできるかもしれない」と思えると、一歩踏み出せるようになる - 感情が安定する
→ 「失敗しても大丈夫」と思えると、緊張や不安が減る - 人間関係がラクになる
→ 自分に自信が持てると、人と自然に接することができる - 人生の選択肢が広がる
→ 自分にできることを増やそうと思える
たとえば、ずっと「自分は人付き合いが苦手」と思っていた人が、少しずつ「話すのも楽しいかも」と思えるようになると、交友関係や仕事の幅が大きく変わることもあります。
まさに──
セルフイメージを書き換えることは、自分の未来を書き換えること
なんですよ。
◆ 書き換えを妨げる思い込みとは?
ただし、セルフイメージを書き換えようとしても、うまくいかない原因があります。
それが──
無意識の思い込み
です。
たとえば──
- 「自分はダメだから努力してもムダ」
- 「人に嫌われたくないから本音を言えない」
- 「失敗したら人生終わりだ」
こうした思い込みは、過去の経験や周囲の言葉、育ってきた環境などが原因で作られることが多いんです。
たとえ根拠がなくても、脳はその物語を信じ込みやすいというクセがあります。
でも大丈夫!
大事なのは、
- 「その思い込みは本当に事実?」と自分に問いかけてみること
- 「昔はそうだったけど、今は違うかも」と考えてみること
これだけでも、セルフイメージの書き換えの第一歩になりますよ。
セルフイメージを書き換える方法【実践編】

◆ 小さな成功体験を積むコツ
セルフイメージを書き換えるとき、最初にオススメなのが──
小さな成功体験を積むこと
です。
「えっ、そんなことで変わるの?」と思うかもしれませんが、脳は「できた!」という感覚を繰り返すことで、自分物語を書き換えやすくなるんですよ。
たとえば、
- 普段より少しだけ早起きできた
- 人に笑顔であいさつできた
- やろうと思っていたことを5分だけでも手を付けた
こんな些細なことでもOKです!
ポイントは──
✅ 「やった自分」をちゃんと認めてあげること
「たいしたことない」と流さずに、
「お、私できたじゃん!」
と思うだけで、脳は「自分はやれる」というストーリーを強化していきます。
小さな一歩をバカにせず、コツコツ積み重ねることが大切です。
◆ ネガティブ思考を検証し直す方法
次に大事なのが、ネガティブ思考をそのまま信じないこと。
心理学ではこれを認知行動療法(CBT)と呼びます。
難しそうですが、やり方は意外とシンプルです。
ステップはこの3つ!
① ネガティブな考えに気づく
→ 例:「どうせ自分なんかダメだ」
② その考えに証拠があるか探す
→ 「本当に一度も成功したことがない?」
→ 「他の人なら同じ状況でどう考える?」
③ もっと現実的な考えに言い換える
→ 「失敗もあるけど、やれてることもある」
→ 「まだ下手なだけで、練習すればいい」
この練習を繰り返すことで、脳が「自分はダメ」というストーリーをゆるめることができるんです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、紙に書き出すと頭が整理しやすくなりますよ!
「ネガティブな考えって、頭の中でグルグルしてしまいがちですよね。
『もう考えるのをやめたいのに、止まらない…』というときは、【Awarefy】
みたいなアプリを使うのもひとつの手です。
思考を書き出したり、呼吸を整えたりするだけでも、心が少し落ち着いて整理しやすくなりますよ!」
◆ アファメーションやイメージトレーニング
もうひとつ効果的なのが──
アファメーション
イメージトレーニング
です。
アファメーションとは、
「自分はできる」「私は大丈夫」と、自分にプラスの言葉を繰り返し伝えること
脳は繰り返し入ってくる言葉を信じやすい性質があるので、これをうまく活かすんですね。
ただし、無理に大きな言葉を使わなくても大丈夫!
- 「少しずつでも変われる」
- 「今日は昨日より一歩前進した」
こんな等身大の言葉の方が、心にすっと入ってきます。
アファメーションって本当に効果あるの?
「アファメーションやってみたけど、嘘っぽくて逆効果じゃない?」
そんなふうに感じる人も多いんですよね。
アファメーションは一般的に効果があると言われていますが、私も実際に試してみたものの、あまり効果を感じられず途中でやめてしまいました。
ただ、やり方が間違っていただけで、正しく実践すれば効果があるのかもしれないとも思っています。
✅ アファメーションはやり方次第で効果が変わる!
✅ 無理な言葉は逆にストレスになることもある!
■嘘っぽく感じる理由
脳は、大きすぎる言葉に「それは嘘だ!」と反発します。
たとえば、
✖「私は完璧で成功者だ!」
よりも、
〇「少しずつ自信が持てるようになってきた」
くらいがちょうどいいんです。
■効果的にするポイント
- 無理に大きすぎる言葉を使わない
- 「今の自分+少し先の自分」の言葉にする
- 体の動きや声のトーンを合わせる
■合わないなら別の方法でOK!
アファメーションは、全員に合うわけではありません。
- 紙に書き出す
- 小さな行動で自信を積む
- イメージトレーニング
など、自分に合う方法を探すのがおすすめです。
また、イメージトレーニングもおすすめです。
たとえば──
- 堂々と話している自分を頭の中で想像する
- やりたいことを笑顔でやり遂げる自分を思い浮かべる
脳は現実と想像を区別しにくいので、繰り返しイメージすることで「それが当たり前」というセルフイメージを作りやすくなるんですよ。
◆ 自分に合った方法を見つけるには?
ここまでいろいろ方法を紹介しましたが、実はセルフイメージの書き換えに正解はひとつではありません。
なぜなら──
人によって心地よい方法が違うから
たとえば、
- 紙に書く方が頭が整理できる人
- 声に出す方が効果を感じやすい人
- 身体を動かした方がスッキリする人
どれも正解です!
まずは、
- 「これならできそう!」と思うものを一つ試す
- 無理なく続けられるか確認する
- 合わなければ別の方法に変える
この繰り返しで、自分にフィットする方法が見つかります。
大事なのは「少しずつ」「試しながら」進めること
焦らず、楽しむくらいの気持ちで取り組んでみてくださいね!
「とはいえ、自分の強みとか向いてることって、いざ考えるとなかなか分からないものですよね。
- もし『自分には何が向いているんだろう?』とか、『ネガティブ思考を変えたい』と思っているなら、ココシロ!適職診断
を試してみるのもおすすめです。
診断結果をきっかけに、新しいセルフイメージのヒントが見えてくるかもしれませんよ!」
まとめ|「自分物語」を書き換えて人生を変えるために

◆ セルフイメージを変える第一歩
ここまで読んでくださってありがとうございます!
「セルフイメージってなんだろう?」と思っていた方も、少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
もう一度、いちばん大事なポイントをお伝えすると──
セルフイメージとは、脳が作る「自分物語」
そしてその物語は変えられる!
ということです。
もし今、
- 「自分はダメだ」
- 「どうせうまくいかない」
と思っている方がいたら、それは絶対の真実ではありません。脳は過去の経験や思い込みから物語を作っているだけで、未来のあなたは変わる可能性に満ちています。
まずは、
- 小さな成功体験を意識する
- ネガティブな思い込みを検証する
- プラスの言葉を自分にかけてみる
など、できることから一つ始めてみてください。
小さな一歩が、未来の大きな変化につながっていくはずです。
◆ 幻想を味方につけるために意識したいこと
最後に、もうひとつお伝えしたいことがあります。
「自我は幻想」という言葉は、一見すると怖く感じるかもしれません。
でも、実は──
幻想だからこそ、自由に書き換えられるし、未来を作り直せる
という大きな可能性を秘めています。
だから、ぜひ意識してほしいのは、
- 「今の自分物語は、ただのストーリーかもしれない」と疑ってみること
- 「もっと自分に優しいストーリーを書いてもいい」と認めること
この2つです。
人生は、脳が作るストーリーに大きく影響されます。
だからこそ、その物語を少しずつ書き換えることで、見える景色も、人との関わりも、自分自身の可能性も、全部変わっていきます。